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レビュー:瞳のカトブレパス

 苦学生なので東京に行くたびにネカフェをホテル代わりに使っているんですけど、新宿のとあるネカフェでジャンプ打ち切り漫画が物凄く充実してました。
 
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これ凄くないですか?神ラインナップでしょ。
 
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*『神奈川磯南風天組』を見つけたときのぼく。
 
本当は『LIVE』とか『謎の村雨くん』とか『神撫手』も読みたかったけど、時間が無かったんで上にある画像のようなラインナップにしました。
Live (ジャンプコミックス)

Live (ジャンプコミックス)

 

 

謎の村雨くん 1 (ジャンプコミックス)

謎の村雨くん 1 (ジャンプコミックス)

 

 

神撫手 1 (ジャンプコミックス)

神撫手 1 (ジャンプコミックス)

 

 

上の画像にある漫画のリンクは長くなるので注釈にして下に放置しておきます。気になる方はドーゾ⇒*1

 

ジャンプ打ち切り漫画の楽しみ方

打ち切り漫画はやっぱり打ち切られるだけの要因を抱えてて、それこそ、物語の稚拙さから絵の汚さ、週刊連載という大きなハードルを越えれずクオリティを低下させていく作品など、多々あります。
 
では、我々は打ち切り漫画のどの点に楽しむべきか?
それはズバリ勢いです。
 
打ち切りが決まってからの怒涛の展開。後に出す為に渋っていた沢山の設定が残りの数話に圧縮される疾走感と濃厚な読書体験。アクセル踏みっぱなしで読者を置いてきぼりにさえする勢いは、散り際の線香花火の発する輝きに近いものがあります。
 
*そして、散る
 
ですので、打ち切りが決定するタイミング(最終話−10話あたり)からじょじょに作品のテンションに合わせていきましょう。ブレーキを踏まずにノンストップで共にゴールをした時、燃え尽きた時、圧倒的な満足感と幾ばくかの虚無感が訪れます。
打ち切り漫画は万葉集の時代から続く日本人の美意識、侘び寂びを体現していると言っても過言ではないでしょう。
 
さて、そんな打ち切り漫画。僕は2000年-2001年あたりからジャンプを読み始め、かれこれ15年のキャリアになるんでしょうか。数多の打ち切り漫画を眺めてきたのですが、いくつか「読み返したいな〜」と思う作品があります。
 
そんな作品の1つが、今回レビューする『瞳のカトブレパス』です。
前置きが長くなりましたが、それでは本編へ。
 

瞳のカトブレパス

確か小学校5年生の時に読んだのかな。京都を舞台にした漫画は多いんだけど、この漫画は"K都"っていう糞ダサい表記をしていて記憶に残ってたんですよ。
で、ネカフェで改めて読んだけど、余りに酷い作品だったんでレビューに踏み切りました。何が酷いって、これまんまジョジョ(特に4部と5部)なんですよね。当時は気にもし無かったけど、今読み返すとヤバい。
 
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*そうだ、K都いこう。
 
ま、あらすじ見てみましょうか。

日本の古都「K都」にはびこり人を食らう魔物たちを、時を止める力を持った少年・志村時生が退治する。その過程で騒動に巻き込まれた女子高生・岸田美衣子は好奇心から時生を詮索する。

引用:瞳のカトブレパス - Wikipedia

 

主人公の能力が時間停止って、まんまスタープラチナですね(小並)
*気づいても言わない、それが大人の優しさ。 
 
主人公の使役するスタンド妖魔は局所的に時間停止できます。それにより相手の動きを止めた後、「死止滅る瞳(しとめるめ)」という即死技で敵を屠っていきます。のっけからザラキ持ちキャラです。プロアクションリプレイも真っ青なチート技だし、なんかもう設定の時点で失敗してんだよなぁ〜…
 
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*後半のボスですら一撃死。パワーバランス仕事しろ。
 
まぁ設定の稚拙さは良いや。とにかく、1巻から順に演出を見ていきましょう!
 
…ん?

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人物紹介たて開きか…うぜぇ…

 

あ、また脱線した。本編に戻ります。

時は現代、所は魔の巣食うK都。麻呂田町駅*2(あ?)で地下鉄に乗ろうとした本作ヒロインのみいこちゃんは、帽子を深々に被った男、志村時生に乗車を止められる。時生の制止を振り切り列車に乗ったみいこちゃんは違和感を覚える…

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・・・。
しげちーのハーヴェストかな??
 
 
*こっちが本家だど!
 
さて、不意に二人に襲い掛かる妖魔、時生は自らの瞳に宿した大妖魔カトブレパスの力を借りて、即死技「死止滅る瞳」を用い難なく完勝。
 

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・・・。
 あれ、これ吉良由影のシアーハートアタックなんじゃ…
 

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*ほ…本当にパクっていたァーーッ ??!?!???
 
駄目だ、突っ込みたく無いのにポロポロ怪しい箇所が出てきやがる…こんなのクロスハンター*3以来じゃないか…
勘弁してくれ。
 
こんな感じで終わる第一話。後に主人公は「北の玄武寺」の当主であると判明。もちろん、主人公の仲間には「南の朱雀」「東の青龍」を冠する人物が登場してくる。(ちなみに尺の関係上、「西の白虎」はお蔵入りとなってる)
 
それで、なんか知らないけどなんか妖魔の幹部的存在「四凶」たちがなんか時生たちを襲ってくる。(勢い良く頭に流れ込んできた話の筋はそのまま流れ出ていった。マジでよくわからない。)
四凶のリーダーポジであるトウテツと戦う時生はご都合主義的謎覚醒により無事完勝。

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いや、これは流石にまんまブチャラティの台詞じゃん!!!

 これ、黒って断言して良いよね?????ね???

 

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 *打ち切り漫画を読む”覚悟”
 
 物語はここから更に加速。主人公たちが戦った四凶とは実は熾凶の分身に過ぎず、熾凶は主人公の時生の兄である波旬と手を組み、世界を滅ぼそうとしているのだという。そのことを告げると、時生の左目を刀で切りつけ去っていく。
(ちなみに、これがラスト1話の内容)
 
で、主人公たちは次の戦いに向けて修行を決意。
圧倒的な敵の力を目にして不安になっている時生に向けて、ヒロイン(仮)のみいこちゃんは言う。
 

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!!??!!!!

1話と2話ぐらいにしかまともに出演してないブスがテキトーなことぬかしとんちゃうぞコラ。後ろのやつらもせいぜい4話くらいしか出演してへんやろが。

え?ていうかこれでオシマイ?ホントに?

 

 

粗探ししてたら本編終わっとるやんけ…
>RT@鍵:変な漫画の読み方覚えたら末期やと思ってる。アニメも同じく
 
ほんまそれな。
 

*1:くそまんがの むれが あらわれた !

HUNGRY JOKER 1 (ジャンプコミックス)

HUNGRY JOKER 1 (ジャンプコミックス)

 

 

瞳のカトブレパス 1 (ジャンプコミックス)

瞳のカトブレパス 1 (ジャンプコミックス)

 

 

切法師 1 (ジャンプコミックス)

切法師 1 (ジャンプコミックス)

 

 

LIGHT WING 1 (ジャンプコミックス)

LIGHT WING 1 (ジャンプコミックス)

 

 

神奈川磯南風天組 1 (ジャンプコミックス)

神奈川磯南風天組 1 (ジャンプコミックス)

 

 

闇神コウ 1―暗闇にドッキリ! (ジャンプコミックス)

闇神コウ 1―暗闇にドッキリ! (ジャンプコミックス)

 

 

マイスター 1 (ジャンプコミックス)

マイスター 1 (ジャンプコミックス)

 

 

*2:

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*3:伝説級パクリ漫画。一時期大騒ぎになった。// http://takajou2.m.web.fc2.com