クソザコナメクジ

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最近観た映画たち

社会人までラストスパートと言う感じ。一番激務と噂の職場に配属されたので今のうちに出来るだけ映画を沢山観とかないと(使命感)

・ビューティフルマインド

ビューティフル・マインド [DVD]

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 ・アメリカンビューティー

アメリカン・ビューティー [DVD]

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 ・ロードオブウォー

ロード・オブ・ウォー [DVD]

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 漫才ギャング

 桐島、部活やめるってよ

桐島、部活やめるってよ (本編BD+特典DVD 2枚組) [Blu-ray]

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 ・真実の行方

真実の行方 [DVD]

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 ・ゲスト

ゲスト [DVD]

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 富江

富江 [DVD]

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 ・007 ロシアより愛をこめて

 ・007 ゴールドフィンガー

 それでも夜は明ける

それでも夜は明ける [DVD]

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 ・ドーンオブザデッド

 パルプフィクション

パルプ・フィクション [Blu-ray]

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 怒りの葡萄

 ・ターミナル

ターミナル [DVD]

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 ・あん

 

ビューティフルマインドゲーム理論で有名な、あの数学者ナッシュが主人公で、統合失調症との闘病に関する映画。ただ、Wikipediaで見る経歴の方がぶっ飛んでるのでコスパ考えるとそっちの方が良いかも。映画自体は秀作と言う感じ

参考:ジョン・ナッシュ - Wikipedia

富江漫才ギャングは共にサイアク。絶対観ないように。前者は伊藤順二の作品を知っているものにとっては、あの原作特有の薄暗さ・不気味さが無くて物足りない。後者は劇中の漫才が寒すぎて目も当てられない。でも石原さとみは可愛い。それだけ。

富江 上巻 (ASスペシャル)

富江 上巻 (ASスペシャル)

 

 

うずまき (ビッグコミックススペシャル)

うずまき (ビッグコミックススペシャル)

 

 *富江は原作の方がおすすめ。同じ伊藤順二ならうずまきも良い

ロードオブウォーはOPの段階で最高にセンスを感じる。紛争地帯に武器を売りさばく商人、死の商人の物語。一応事実に基づいてるので映画的な面白さの他に、伝記的な面白さもあって、少なくとも時間が無駄になる事は無い。というか、ネガティブな言い回しになってしまったけど、ぶっちゃけ普通に面白い。


LORD OF WAR - Intro (The Life Of A Bullet) [HD]

桐島、部活やめるってよは8か月ぶりに観たんだけど、最初に観たとき以上に自分に響いたと思う。8か月前は表面をなぞった、スクールカースト下位による革命という内容に目を奪われていたんだけど、今回はある意味で信仰そのものともいえる桐島の存在を通して、如何にしてこの息苦しい世の中を生きるか、というメッセージを受け取れた気がした。学校と言うのは人間の流動性が低いし、狭くて息苦しくて閉じたコミュニティになりがちだし、そこでは絶対化したステータスを元にコンプレックスに塗れた人間が誤魔化しながらスクールカーストに沿って過ごしている。この映画では、一度も姿を現さないが、勉強もスポーツも出来る超人的な桐島を中心に物語が進む。彼が何者かであるかは常に伝聞によってしか情報が与えられず、(鑑賞者を含めた)皆にとってのヒーローであり、神であった。そんな神ともいえる存在である桐島がある日部活をやめる。神の不在を契機に不協和音は共振し、伝播し、そしてクライマックスを迎える。積み木のように積みあがった軋轢が一度にして崩れ、それは大きなカタルシスを齎す。ここまでは初めに鑑賞した時の印象とさして変わらない。だが、この物語が描きたいのは、神の不在により引き起こされた諍いではなく、その先だと思う。

神は死んだ。それでも君たちのポジションは変わらないのだ。”この場所”で生きていかないといけないのだ。どこかのゲジマユ先生は「青春は爆発だ」と言ってるが、青春なんて大抵の人間にとっては煮え切らない、満たされる事のない時代だ。少なくとも、僕はそうだった。この映画でも、宏樹という人物が最後まで物語の中心人物の一人として存在する。彼は桐島のように何でも卒なくこなす要領のいい人間だが、野球部に所属しながらも、何かに打ちこみ切れない宙ぶらりんな青春を過ごしていた。なんで部活をやるんだ?部活をやってる奴が偉いのか?答えは、そうではない。彼は、「野球部の先輩がスカウトにかかる見込みが無くとも好きで野球を最後まで続けている姿」、「映画部の同級生が才能が無くとも自分の好きな映画と繋がる感覚を得られるからという理由で映画を撮り続けている姿」、これらを見て胸を打たれ、何か自分が好きな事に全力で取り組んでいるヤツが格好いいのだと知る。

桐島と言う絶対的存在が突如消え失せた事により、都合の良いエクスキューズとして彼を利用する事が出来なくなった皆は、己のアイデンティティと向き合わなければならなくなった。他己評価に依って生きていた人達は、何をしていいのかわからない、何を、何の為に頑張るのか。しかし、わからなくとも、この息苦しい世界で生きていかなければならない。神に縋る事は出来ない。好きなものを好きと言い続け、本気になれる何かを見つけなければならない。さぁ、二本足で立って生きていかねば。

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*どこかのゲジマユ先生

パルプフィクションは昔夏くらいに観たのだけど、『デスパレード』というアニメのOP映像を見たときに、「これ元ネタパルプフィクションじゃね?」と思って再度鑑賞した。やっぱり当たってたっぽい。意識の高いオタクだ。


デス・パレード OP / Death Parade

怒りの葡萄も多少は古臭いけど面白かった。七人の侍の前半部分という印象があった。あとサウスパークのS12E06Over Loggingという回でまんまパロディのシーンがあった事に気づかされた。"I'm going down the road feeling bad~~"という歌で「アッ!」ってなった。あと、タイトルの意味を色々考えたのだけれど、ラストの母親の台詞で

 I ain't never gonna be scared no more. I was, though.
 For a while it looked as though we was beat.
 Good and beat.
 Looked like we didn't have nobody in the whole wide world but enemies.
 Like nobody was friendly no more.
 Made me feel kinda bad and scared too, like we was lost and nobody cared....  
 Rich fellas come up and they die, and their kids ain't no good and they die out, but we keep a-coming.
 We're the people that live.
 They can't wipe us out, they can't lick us.
 We'll go on forever, Pa, cos we're the people.

(引用:怒りの葡萄(BD) | 映画と本と音楽にあふれた英語塾)

 というものがあって、確か和訳では「庶民は雑草の様にしぶとい」とかだったかな?これを考えると、葡萄の粒は庶民一人一人を表わし、たとえ実が地に落ちてもまた新たな房が成る。つまり怒りの葡萄とは、怒り憤る庶民達、みたいな意味合いかな~と思った。トラックにしがみつく彼らはまるで葡萄の房の様だ。

七人の侍 [Blu-ray]

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ぐを、大分記事が長くなったのでここら辺で。