South Park(サウスパーク)のおすすめエピソード
この半年間、熱狂的にハマったアニメがあります。それはSouth Park(サウスパーク)。かわいらしい切り絵のアニメーションから繰り出されるどす黒いユーモアをゲラゲラ笑い飛ばすのは本当に気持ちが良い。サウス(以下略称)は実は広告が邪魔だけどネットで全て鑑賞することが可能で、最新シーズンであるシーズン19まで公開されています。
この数か月をかけて、英語の勉強という名目のもと無限に視聴し、ついには完走をしたので、これからサウスを観てみたい、気になってるけどまだ観てないという人たちの為に個人的なオススメエピソードを紹介していきたいと思います。
*ちなみに、ネットでは英語か独語の音声、英語の字幕しかない。英語のScriptは公開されているので勉強に使える。
メインキャラ
さて、ここで未視聴者の為に軽くメインキャラだけ説明しておきます。不要な方は飛ばしてください。
主人公は一番左のStan Marsh(通称:スタン)。平均的なアメリカ人をイメージして作られていて、メイン4人の中では暴走するカートマン達を止めに入る常識人なキャラ。ウェンディという彼女持ちで、クラスではイケメンの部類。
左から2番目のキャラはKeneth McCormick(通称:ケニー) 。オレンジのパーカーを常に着用していて何を言っているのか聞き取りにくいが、基本的に下品な言葉遣いをしている。サウスで一番貧乏な家庭であるが妹思いの少年。作中ではよく唐突に殺される。(しかし次の回になると平然と生き返っている)
一番右はEric Cartman(通称:カートマン)。ドイツ系のアメリカ人で肥満体系の差別主義者。性格は非常に悪く、シーズン5からサイコパスキャラが定着。しかし、どこか憎めないところがあり、サウスパークの人気キャラ投票では毎回上位にランクインする。母子家庭で、実はケニー家の次に貧しい。
右から2番目はKyle Broflovski(通称:カイル)。比較的裕福な家庭のユダヤ人。スタンと同じく常識人ではあるが神経質であり稀に暴走することも。差別主義者のカートマンとは犬猿の仲であり作中ではしばしば口論をしている。サウスにおいては終盤でエピソードのまとめ・教訓を語るオチ担当でもある。
ここからはメインではないけど比較的出番の多いキャラを。
左から二番目はLoopold Stotch(通称:バターズ)。素直で子供らしい良心的なキャラであるが、それゆえにカートマンのいじりの対象となり、毎回振り回されている。両親がクズ親であり、よく外出禁止にされる。勉強の出来るアホ、という感じ。子供の中だと多分メインの4バカの次に出演が多い。
一番左端はToken Black(通称:トークン)。家はサウスパーク屈指の大金持ちで、本人も頭の回転が速く非常に聡明。しかし、黒人という事でよくカートマンにからかわれる。クラスの中ではイケメンの部類。
右から二番目はJimmy Vulmer(通称:ジミー)。筋ジストロフィーという障害を持ち、常に杖を使って移動する。ジョークが好きでよくスタンドアップコメディーが得意であるが滑舌が悪く、よくどもる。
一番右端はCraig Tucker(通称:クレイグ)。口数の少ないキャラで、スタン達とは良く対立している。直ぐに中指を立てる問題児で、カウンセリングルームの常連。クラスのイケメンランキングでは1位だった。
実は、僕はバターズとカートマンのコンビが大好きで、ちょっと彼らの出ているエピソード贔屓なところがあります。なんとも言えない子供らしさと扱ってる問題のギャップが良いんですよね~。そういえば、この2人は公式の人気キャラ投票でもかなり上位でした。
おすすめエピソード
さて本題のおすすめエピソード。時系列順で昔のモノから紹介していこうと思います。以下、S*E#(シーズン*、エピソード#)という表記を用います。
・s05e01 Scott Tenorman Must Die
上級生のスコットテナーマンに騙されてチン毛を購入してしまったカートマンが、彼の両親を殺害してチリコンカーンに混ぜて食べさせる話。カートマンのサイコパスキャラを決定づけた伝説的エピソード。
・s05e06 Cartmanland
死んだ祖母の莫大な遺産を相続したカートマンは自分だけのエンターテインメント施設”カートマンランド”を設立。一方痔ろうで苦しむカイルは惨めな気持ちで苦しむが…
・s05e14 Butters's Very Own Episode
初めてバターズがメインとなる回。結婚記念日のプレゼントが気になった母親の命を受けて、父親の尾行をするバターズ。しかしハッテン場に父親が通っていることに母親は気づいてしまい、バターズを入水させ共に心中を図ろうとする。
・s06e02 Jared Has Aides
ジェラルドがサブウェイのサンドウィッチは健康に良いと吹聴していたが、実はエイズに冒されていたから体重が減っているだけだった。カートマン達もバターズを一度太らせて、そして痩せさせることで、チャイニーズフードは健康に良いとするマーケティングを試みる。
・s06e06 Professor Chaos
カートマン達にケニーの代役にはならないと貶されたバターズは、史上最凶の敵(ヴィラン)プロフェッサー・カオスに。カートマン達がケニーの代役オーディションを行う一方で、バターズはこの世に混沌を齎すべく、蛇口の水を出しっぱなしにしたり、レストランのオーダーに悪戯をする。
・s06e10 Babe's Boobs Society
クラスの女子ベイベが成長期に入り、胸が大きくなる。クラスの男子は巨乳に釘付けになり、全員猿化。ベイベの奪い合いが起こる。(猿化のシークエンスは2001年宇宙の旅のオマージュ?)
・s06e13 The Return of the Fellowing of the Ring to the Two Towers
スタン達は父親ランディの命を受けてロードオブザリングのビデオをバターズ家に届けようとする。しかし実は中身がハードコアポルノと入れ替わっていて… ポルノビデオを巡りサウスパーク中が大騒ぎに。
・s06e14 The Death Camp of Tolerance
ギャリソン先生は同性愛者であることをわざと差別される事によって、学校相手に裁判を起こし大金をせしめようと考える。アシスタントのスレイブ君相手に授業中濃厚なホモプレイを。不満を口にした子供たちは差別主義者とレッテル張りされ、デスキャンプに送られ…
・s07e11 Casa Bonita
カイルの誕生日会、友達3人がカサボニータに連れて行ってもらえることに。しかしスタン・ケニー・バターズが行くことに。是が非でもカサボニータに行きたいカートマンはバターズを軟禁し、何とか連れて行ってもらおうとするが…
・s07e14 Raisins
スタンがウェンディに振られて意気消沈。カイル達はスタンをRaisinsというレストランに連れて行き元気を出させようとする。そこはキャバクラの様な店でもあり、勘違いしたバターズが女の子に貢ぐ話。
・s08e02 AWESOM-O
ロボットのオーサムOがバターズの元に送られる。しかしそれは段ボールを被った只のカートマンだった。それに気づかず友達になったバターズは、カートマンの恥ずかしいビデオを持っていると漏らす。カートマンは何としてもビデオを処分するためロボットの振りを続けるが…
・s08e03 Up the Down Steroid
障碍者の為のスポーツ大会で、ジミーはステロイドを使用し優勝しようとする。一方でカートマンも優勝賞金の獲得のために障碍者の振りをして大会に参加。サウスパークのエピソードの中でも屈指の不謹慎な話。
・s08e10 Pre-School
幼稚園の頃消防士ごっこをしていたスタン達は園内イチの悪がきトレントに実際火をつけて貰う。しかし火は燃えあがり幼稚園は焼け落ち、先生は火だるまで植物人間に。全ての責任を押し付けられたトレントは少年院に入れられるが、ついに出所。スタン達はトレントの復讐に怯える。
・s09e06 The Death of Eric Cartman
スタン達が楽しみに待っていたKFCフライドチキンの皮を盗み食べたカートマン。次の日からスタン達はカートマンを無視するが、カートマンは自分が死んでしまい、他の人の目に映っていないのだと勘違いする。何も知らないバターズは自分だけカートマンの霊が見えているのだと勘違いし、彼の成仏の為の禊行脚に付き合う事になる。
・s10e02 Smug Alert
ハイブリッドカーを乗り始めて意識高い系と化したカイルの父は、家族そろってサンフランシスコへ引っ越しする。友達を取り戻すためにスタンはサウスパークでもハイブリッドカーを普及させる。しかしハイブリッドカーを乗り始めた人々から出たSmug Smog(自己満スモッグ)はハリケーンを生み、サンフランシスコに直撃。友を救うためにカートマンが立ち上がる。
・s10e07 Tsst
カートマンの母は息子のしつけに手を焼き、ついには犬の調教師を雇い息子をしつけようとする。しかし、それに辟易したカートマンは母親の殺害を決心する。
・s10e08 Make Love, Not Warcraft
ネットゲームのワークラフトにハマったスタン達。しかし、狂ゲーマーによりリスポーン地点で何度も殺されるスタン達は、何とかして狂ゲーマーの蛮行を止めるため、ワークラフトの世界を救うため、昼夜を通してレベル上げに勤しみ決戦に臨む。ワークラフトの実際のアバターが用いられて撮影されてる珍しい回。
・s11e02 Cartman Sucks
お泊り会でバターズに毎度悪戯をしていたカートマンは、面白半分にバターズのちんこを咥えた写真を撮る。それを見たカイルはカートマンに対してゲイだなと言い、逆にバターズにちんこを咥えてもらうとゲイでは無くなると嘘をつく。早速バターズの元に行きちんこを咥えさそうとするカートマンだが、バターズの父親がそれを目撃。父親はバターズを同性愛者と勘違いし、スペシャルキャンプに送って矯正させようとする。
・s11e08 Le Petit Tourette
スーパーで悪口を言う事を抑えられないトゥレット症候群の子供を見たカートマン。堂々と他人に悪口を言い放ちたいがために、トゥレット症候群を患っている振りをし始めるカートマンだが、やがて歯止めが効かなくなり…
・s11e14 The List
女子の間でクラスのイケメンランキングリストが作られていると知ったクラスの男子は、何とかしてリストを奪い自分の順位を確認する。なんと、カイルは最下位。塞ぎ込むカイルにスタンは同情すると共に、ランキングがどのように作られたのか調査に乗り出す。
・s12e06 Over Logging
ある日突然インターネットが使えなくなった。サウスパークは大混乱に陥り、インターネットを求める人々は近くのキャンプに避難する。そこは、整理券を受け取り、一人15分のインターネット使用許可しか与えられないという環境であった。(逃げるシーンとかは宇宙戦争のオマージュっぽい)
・s12e07 Super Fun Time
クラスで歴史村に行くことになった4年生達。同時にテロリストにより歴史村がジャックされるが、職員は歴史村のキャラを壊さないように演技をし続ける。一方で、こっそり歴史村から抜けてスーパーファンタイムで遊んでいたカートマンとバターズは先生の言いつけを守る事に必死で…
・s12e09 Breast Cancer Show Ever
ウェンディによる乳がんの発表を茶化したカートマンは、彼女から決闘を申し込まれる。喧嘩の弱いカートマンは自分のプライドを守りながら何とか決闘を中止させようと奔走するも、ガチ切れしたウェンディにボコボコにされる話。
・s12e12 About Last Night…
初めての黒人大統領誕生に沸き立つアメリカ合衆国。Yes, we canのフレーズが路上から漏れる中、オバマ大統領はヒラリークリントンや夫人達と共に史上最難度、ホワイトハウス近くの博物館から宝石を盗むミッションに挑む。(オーシャンズ11のオマージュ)
・s13e05 Fishsticks
カートマンとジミーは全米の横腹をよじらせる最高のジョークを思いついた。しかし、ジョークを一向に理解せず”ホモ魚”と呼ばれたラッパーのカニエウエストは激怒し、そのジョークの発案者を殺そうとする。
・s13e06 Pinewood Derby
スタンとスタンの父ランディはパインウッドダービーに参加をするが、ランディは不正をして優勝するために、木の車に量子加速装置を付ける。これを見ていた宇宙人は宇宙船に取り付けるために地球人にコンタクトを取ってくる。
・s13e09 Butter's Bottom Bitch
まだキスもしたことが無かったバターズ。どうやら校舎裏に行くと5ドルでキスをしてくれる女の子が居ると聞きつけ、早速ハグとキスをしてもらう。このサービスに感動したバターズは女の子たちを集めてキス会社を作ろうとする。
・s14e02 The Tale of Scrotie McBoogerballs
出版禁止になっている”ライ麦畑でつかまえて”を読んだスタン達は、期待とは裏腹にあまり汚い内容ではなく失望。自分達でも汚い言葉を書き散らして小説を書いたが、タンスに保存していたものが母親にバレてしまった。思わずスタン達はバターズがやったと罪を擦り付けるが、その小説は高く評価され…
・s14e03 Medicial Fried Chicken
KFCは健康に悪いとされ、町から全ての店舗が消え、代わりに医療用のマリファナ販売店が設置されるようになった。スタンの父ランディ達はマリファナを合法的に吸うために睾丸ガンになり、一方でカートマンは非合法なKFCの取引を裏で行う。
・s14e04 You Have 0 Friends
フェイスブックにハマるカイルやカートマン。そんな彼らを冷ややかな目で見ていたスタンであるが、彼も周囲からの圧力に耐え切れずフェイスブックを始める。やがてスタンのアカウントは暴走を始め…
・s14e07 Crippled Summer
障碍を持った児童たちがサマーキャンプで競い合いをする事になった。ジミーに対抗心を燃やすネイサンはミンジーを使って様々な罠を設置するが、最終的には全て自分に跳ね返り、インディアンに襲われたりサメにアナルファックされたりする話。
・s14e14 Creme Fraiche
料理にハマったスタンの父ランディは、小学校のカフェテリアで働きだす。何とか彼の暴走を食い止めるべくスタン達は努力するが、世界的な料理人たちが集まって競い合う事になり…
・s15e04 T.M.I.
小学校の教員たちによってペニスのサイズが廊下に張り出されたと勘違いしたカートマンは大いに激怒。図らずも自身のムスコが短小である事を周りに知らせてしまったカートマンは、そのてんかん気質を直すために精神科に行く。
・s16e02 Cash For Gold
祖父から高価なネックレスをプレゼントしてもらったスタン。実はTVショッピングにて二束三文の品物が半ボケ老人に売りつけられているだけである事に気づいたスタンはその経済的循環を止めるためにインドまで足を運ぶ。一方でカートマンはそれを利用しビジネスを開始させるが…
・s16e03 Faith Hilling
大衆の面前で胸があるように服をつまむフェイスフィリングをしたカートマン。しかしこれら一連の行為は文化的遺伝子(ミーム)により決定づけられてるものであるとし、専門家はその危険性を説く。このエピソードでは様々なアメリカで流行った糞ポージングを知れるので面白い。
・s16e05 Butteballs
いじめ防止のために学校でバターズを主役にしたビデオを撮ろうとするが、ビデオを撮る過程で様々ないじめが発生する事になる話。
・s16e09 Raising the Bar
社会での”ハードル”が下がってしまった事で、恥知らずの肥満体が増えた。カートマンを始めとした巨体の人々はカートで移動をし、ハニーブーブーがYoutubeで持て囃されるようになる。そんな中、ある男が海底に沈んでいる”ハードル”を引き上げようとする。
・s16e10 Insecurity
カイルの両親から広まった誤解により、妻が実はUPI(配達会社)の男と寝ているのではないかと疑い始めたサウスの住人達。Amazonの利用を止める事も出来ないので、セキュリティー会社に頼んで妻が寝取られるのを防ごうとする。
・s17e05 Taming Strange
カイルの弟であるアイクの言葉遣いや見た目に変化が。カイルはカナダ人特有の思春期と考えるが、アイクの行動はエスカレートし、ヨーガバガバのフーファをアダルト方向でプロデュースし始める。
・s18e01 Go Fund Yourself
スタン達4人はキックスターターで新たな会社を立ち上げる。何もしないことによって他人からお金を頂くというコンセプトのベンチャーであり、巨大化していくが… 一部Tedのプレゼンとか意識高い系ベンチャーを鼻で笑うかのような内容で、最高に面白い。
・s18e02 Gulten Free Ebola
グルテンを摂取するとペニスが爆発して吹き飛んでしまうという感染病が蔓延したサウス。人々はグルテン含有食品を廃棄し、ピザ屋を隔離するが…
・s18e06 Freemium isn't Free
ギャンブルに対する依存度が高いマーシュ家。フリーミアムのゲームにスタンは大量課金を行う。やがてこれを裏から操っているのはカナダ政府であると知る。比較的新しい時事ネタで面白い。
・s18e07 Grounded Vindaloop
ここはVRの世界であるとバターズを騙すカートマン。しかし実はカートマンがVRの世界に入り込んでいただけであり、その事を指摘するカイル。だが、カイルも実はVRの世界に居るだけではないのかと不安になり… マトリクスとかインセプションっぽい内容。
・s19e04 You're Not Yelping
レビュワーサイトYelpを使う人々が、雨後の竹の子のごとくあちこちに出来た新しいレストランで良い待遇を受けようと、Yelpでの評価の☆の数を人質に悪態をつく。やがて町全体でヘイトが高まり…
・s19e06 Tweek × Craig
アジア系の生徒が増えたサウス。彼女たちの文化を学ぶために、BLやYAOIとは何かと言う発表の機会が設けられるが、そこでトゥイークとクレッグが絡み合うイラストが公開され、彼らはゲイのカップルであるのだと誤解されてしまう話。劇中歌のSay Something I'm Giving Up On Youは割とお気に入り。
・s19e07 Naughty Ninjas
スラムとなりつつあるSODOSOPAで子供たちは忍者の真似をして遊ぶ。しかし、大人たちは全身黒ずくめでナイフを振り回す子供を見てISISであると勘違いし、大騒動に。そしてこのエピソードは、続くs19e08-e10での大事件の引き金になる。
以上が僕のお気に入りです。他にももっと紹介したいエピソードがあるんですけど、今回はここら辺で。ザザッと読んで、あらすじで興味を持ったエピソードをとりあえずクリックしてみて下さい。きっとあなたの持つ自由な数十時間はサウスパークに搾り取られることでしょう。