クソザコナメクジ

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お前の人生を生きているか?

ウアアアァァァァ

 

最近タイトルに書いてる文字列を、電波として受け取る。

なんか、多分あんまりその漫画・小説・映画の本筋と関係ないメッセージであっても、自分に思い当たるフシがあるから異常に印象に残る。勘弁してくれ。

 

ここ1・2か月だと、『ふたつのスピカ』とか『華氏451』を再読した時に、ふと以前には気にもならなかった部分に手を止めてしまう。

前者だとマリカの境遇。自分がクローンである事で誰かの人生を上なぞりしている息苦しさからの解放、それを端的に示す行動としての進路選択は、なんかもう必死で。俺は人生で必死になった事が少ない様な気がしてきて読んでたら気が引けてきた。というかマリカ以外も全員必死で、自分の夢が叶わなくても、ちょっとでも自分の人生で欲しかったものを手に入れようと行動するわけですよ。ウウウ。

 

後者は主人公。『華氏451』に限らず『素晴らしい新世界』とか『ハーモニー』もか。ディストピア小説の主人公って”真の自由”の為に多大な犠牲を、それこそ自分の人生をかけて駈けずりまわるんですよね。 「自分の痛みを受け入れろ」「この痛みはお前のものだ」みたいな。傍観者として生きる事も許さないし、誰かに自分自身の操作レバーを握らせてもいけない、とか。ニヒリズムへの逃げ口を塞いでくる。傍観者で生きる事は楽だし誰かのせいにしながら生きる事はプレッシャーフリーだ。でも自分の人生を最後まで、ファミコンで遊んでる兄貴の肩越しからテレビを見る、みたいな感じで過ごすのは味気が無いんですよね。うん、知ってる。ギエエェ。

 

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

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すばらしい新世界 (光文社古典新訳文庫)

すばらしい新世界 (光文社古典新訳文庫)

 

 

自分の人生の操作レバーに社会システムや他人、そして自分の理性さえも勝手に居座らせるのはダメなんだ。そんな事を1回生の時に教えてくれた『ギャラクシー銀座』はやっぱり神漫画だった。自分の体の声に耳を傾ける事、自分はこの大学生活で努力はしたけどそれでもおろそかにしてたなぁ…

ギャラクシー銀座 1 (ビッグコミックススペシャル)

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他の皆はこういう電波を受け取った時にどう感じるんだろうか。自分が過剰にセンシティブなだけなのか、それとも皆は自分の人生を生きてて必死だからそんなメッセージ受け取らないのか…