ドイツ国内旅行とTips
自分のドイツ留学中(2014/8~2015/6)にPCに割と為になりそうなメモを残していたのでこのブログで公開しようと思います。以下、メモの内容です。
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この前、ドイツに留学してから初めてまともな国内旅行をしたので、その事について少し書きたいと思います。あと、これからドイツ旅行するぜ(or旅行したいぜ)な人に向けてヒントみたいなのも書いておきます。
そもそも僕の今住んでいるベルリンは下の地図を見ればわかる様に、ドイツの北東部分に位置していて、他の都市へのアクセスは良いものの、到着まで異常に時間がかかります。例えば、ミュンヘンなら高速バスで9時間近く、フランクフルトでも6時間近くかかり、土日を利用してもあまり観光に時間を割くことが出来ないし、正直言ってコスパが悪かったです。(そしてこれは鉄道でもそんなに大差がなかった)
なので、日帰り旅行ならばベルリンからはポツダム・ドレスデン・ハンブルグ・ハノーバー・ライプツィヒあたりまでが限界でした。これらの都市はバスの往復でも15€(2000円ちょい?)もかからないし、1~3時間で到着できるので、朝イチで出発して夕方に高速バスに乗れば、いい感じで一通り観光もできます。なので僕は寮の友人達と旅行するときは基本的には高速バスで移動していました。
バス移動の場合はMeifernbus.deが個人的にお勧めです。
前日までならキャンセルしても全額返還され、かつ、Eチケットは印刷不要(ただしチケットであるQRコードを携帯に保存しておく必要がある)、バス内にはトイレもWifiもコンセントもあり、他のバス会社と比べても本数は多いです。
ちなみに料金と時間を比較すると、例えばドレスデンまでは
- 鉄道:RE(地方線)タイプの列車で1時間とちょっと、片道40€
- バス:1時間30分、往復14€
一度ぼんやりして帰りのバスを乗り逃した事があったんですけど、仕方なく鉄道で帰ろうとしたら上記のように恐ろしくお金がかかりました。鉄道もICEなら30分程度で到着できると思いますが、価格に見合う満足は得られないと思います。
まとめ:ベルリンを足掛かりに周辺都市を観光するなら高速バス利用がベター
ここからは先日のドイツ国内旅行について。
知り合いの先輩が卒業旅行でケルンやハイデルベルクを旅行するという事を聞きつけて、お供する事にしました。初めは高速バスでケルンに行ってから周辺都市までの移動は逐一チケットを購入するという形にしようと思っていたのですが、German Rail Passがどうやら便利だという事を知って、早速購入しました。
料金表
German Rail Passとは何ぞや?とお思いの方が大半だと思うのですが、一言で説明すると、「ドイツ国内のすべてのタイプの鉄道を自由に乗り回せるチケット」の事です。
もう少し説明すると、ドイツの国内鉄道にはICE(新幹線みたいなの)・IC(ICEの古いタイプ)・RE(地方線)・S-Bahn(在来線)があり、(FLEXIの方は)これらを、チケット購入から30日間、日を選んで利用する事が出来るというチケットです。つまり、4日間分のGerman Rail Passを購入して、今週の土日、来週の土日、という様に日を分けて使う様な事も出来ます。
利用の方法としては、ネットで購入、あるいは直接駅のサービスカウンターで購入(ただし各都市のHauptbahnhof、つまりは中央駅でのみ購入が可能)する事ができ、チケットは列車に乗る前に窓口に行って利用する日の日付スタンプを押してもらいます。そうするとその日一日有効となり、自由に乗り倒せます。
*注意:観光地は大都市では駅から離れている事もまれにあり、その際はU-Bahn(地下鉄)やTrum(路面電車)、バスを利用することがあるかもしれませんが、それらには対応していないので注意が必要です。
さて、German Rail Passの話は少し置いておいて、旅行の話に戻します。
今回の旅程は、
ベルリン→ハノーファー→ビーレフェルト→ドルトムント→ミュンスター→エッセン→デュッセルドルフ→ボン→ケルン→マンハイム→ハイデルベルク→ビュルツブルク→ローテンベルク→ゲッティンゲン→ベルリン
という移動ルートでした。(先輩とはケルンで合流) これを4日間で移動した強行軍…
旅行自体の感想としては、かなり楽しい旅行でした。ドイツはもともと連邦国家ですから都市ごとの違いが鮮明で、旅行中に飽きる事が無かったです。あと、都市伝説で有名なビーレフェルトや、炭鉱が世界遺産に認定されているエッセンなどは、確かに良い街ですが、その為だけに土日を潰す事はしたくなかったので、移動がてら寄ることが出来たのも良かったです。
実はケルンで先輩と合流する以前は旅程を立てずに適当に地図を見てこの街行ってみるかー、程度のノリで旅行していました。旅程を確定させず自由に移動できるのもGerman Rail Passの長所ですね。
自分にとって満足度の高い街は、ベルリン>ローテンベルク>ドレスデン>ハイデルベルク>ミュンスター>ケルンでした。
ベルリン以外はとにかく町並みが綺麗なので強くお勧めします。ミュンヘンにもフランクフルトにも行ってない野郎が何言ってんだって感じですけど。
(追記:この旅行の後にミュンヘン・フランクフルト・キール・ブレーメン・ヴァイマール・シュトゥットガルド・アウグスブルク・エアフルト・コンスタンツ等もGerman Rail Pass使って回ったけど、あまりランキングに変化は無かった。)
そして、今回僕は4日間チケット(162€)を購入していたわけですが、この旅程が本来ならばどの程度お金のかかるものだったのか計算してみたいと思います。試算にあたっては下のDB公式HPで地名入力して出た金額を使っています。
ベルリン
⇔:68€
⇔:30€
⇔:27€
⇔:24€
⇔:25€
エッセン
⇔:11€
⇔:33€
ボン
⇔:15€
ケルン
⇔:82€
⇔:7€
⇔:51€
ビュルツブルク
⇔:13.3€
ローテンベルク
⇔:75€
ゲッティンゲン
⇔:80€
ベルリン
合計541.3€!!!!
実際にはどこを経由して移動したのか、ICEを利用したかどうか詳しく覚えていなくて多少誤差はありますが、だいたいこんな感じです。German Rail Passは繰り返し書きますが162€だったので、圧倒的に安い。サイコ―。
あとここから先はちょっと書いて良いか迷うんですけど、実は4日間旅行して2日分のチケットがまだ残っています。というのも、窓口でスタンプを押してもらってからチケットを有効化するのですが、列車内でチケットコントローラーにスタンプを押してもらうという方法もあり、僕は後者を採用していました。ところが、RE(地方線)や田舎のICEではチケットコントローラーが巡回しておらず、結局スタンプを押さずじまいになったのです。つまり単純計算すると81€で13都市をまわった結果に。大丈夫か、ドイツ鉄道。
まとめ:地方都市を複数か所まわるならGerman Rail Passがおすすめ
ちなみにヨーロッパ全体を周遊するためのEurail Passとやらもあるそうで、ドイツ1か国でなく複数の国を鉄道で旅する方はこちらもチェック。(ただしフレキシブルな日程選択は出来ない)
以上が旅行の雑感とTipsでした。皆さんも良い旅行を。