クソザコナメクジ

Twitterの延長

散髪の呪術的側面。

つい先日、散髪をしました。ここ最近は2か月周期で髪の毛を切るんですけど、散髪って極限まで髪の毛伸ばしてからごっそり切ってもらい、床に落ちる自分の髪の毛の量にドン引きする、というのがちょっと好きです。油性ペンの匂いやコンクリートの匂いが好きとかいう、そういう次元の好きなんですけどね。

 

でも、良く考えると、散髪と言う行為って、いちいち呪術ちっくじゃないですか?だって、髪の毛って自分の一部であったもので、それが床に落とされ、そのまま処理されるんですよ?怖くないですか?その髪の毛って繰り返し言うけど元は自分の体の一部で、様々な情報を含んでるじゃないですか。古来から頭髪なんて専ら他者を呪う際に利用されてるし、有無を言わせず自分の体の可処分権(disposability)が移されるの、ちょっと不気味にも思えてきます。

 それに顔を剃ってもらう時も。剃刀の刃が自分の喉元をゾゾゾと滑る時、生殺与奪の権利が全く相手の手中にあります。散髪の際には相手が刃物を使うのに対して自分が無防備な体勢を取ることを強要される機会が多くて、これも何かの儀式みたいに感じます。生贄みたいな?その刃の緯度と経度がほんの少しズレるだけで派手に鮮血をまき散らす事になるし、たまに想像しちゃいます。そう言えばファイトクラブでも主人公が飛行機に乗る際に毎回墜落する想像をすると隣席のタイラーに漏らすシーンがありますが、丁度そのようなもので。

 そして何より、洗髪の際には、多くの美容院・床屋では椅子に凭れ掛かった状態で、顔に白い紙・布・タオルを被せられます。これって、葬式以外だと散髪の際に位しか経験するタイミングが無いですよね。椅子にもたれかかり、手を組まされて、顔に白い布がかけられると、まるで死人にでもなったような気分です。布が退けられた瞬間、僕は自分が何処にいるか確認したくなります。彼岸と此岸は紙一重で、世界を分断するのが大縄跳びの縄みたいなものやもしれません。足下が揺らぐ気分になるのは間々あります。

散髪後はスッキリして生まれ変わった気分だけど、一回死んでるのかもなぁ。

最近観た映画たち

ここ最近またぼちぼち映画見始めました。

メモメモ~

クローバーフィールド

クローバーフィールド/HAKAISHA (字幕版)

クローバーフィールド/HAKAISHA (字幕版)

 

 ・セブンス・コード

 ミザリー

スターウォーズ エピソード7 フォースの覚醒 

 ・ビッグ・バグズ・パニック

ビッグ・バグズ・パニック [DVD]

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 ・LEON

レオン 完全版 [DVD]

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 ・マウス・ハント

マウス・ハント [DVD]

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 ミッドナイト・ミート・トレイン

ミッドナイト・ミート・トレイン [DVD]

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 ・ロッキー

ロッキー (字幕版)

ロッキー (字幕版)

 

 ・結党!老人党

結党!老人党

結党!老人党

 

 ・嗤う分身

嗤う分身 [Blu-ray]

嗤う分身 [Blu-ray]

 

 クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王

 クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝

映画 クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝 [DVD]

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 クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望

映画 クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望 [DVD]

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 クレヨンしんちゃんヘンダーランドの大冒険

映画 クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険 [DVD]

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 クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡

映画 クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡 [DVD]

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 クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦

映画 クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦 [DVD]

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 クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦

 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル

映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル  [DVD]

映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル  [DVD]

 

 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲

 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦

 クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード

 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ

 クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃

 クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!

 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!

 クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者

 クレヨンしんちゃん オタケベ!カスカベ野生王国

映画 クレヨンしんちゃん オタケベ!カスカベ野生王国  [DVD]

映画 クレヨンしんちゃん オタケベ!カスカベ野生王国  [DVD]

 

 クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁

 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦

 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス

 クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!

 クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん

 

結構観たけど大半がクレヨンしんちゃんという…

ちなみにクレヨンしんちゃんの映画に関しては別記事も書いていますのでよければそちらもどうぞ。

今回観た映画の中でもクローバーフィールドとビッグバグズパニックはどちらもモンスターパニックな内容でありながら、結構対比が面白いかなと。前者は金をかけたB級POVであり、モンスターが一瞬しか映らない事で恐怖を掻き立てる演出をしているのに対して、後者のビッグバグズパニックはほぼC級映画、金をかけた事によってギリギリB級映画、みたいな映画であり、CGで描写されたモンスターの全体像がカメラに収まりきるサイズ感でありながらも、チープになり過ぎない適度にあっさりした造形で、しかしながら昆虫の気持ち悪さも一定あるために恐怖演出が効果的なものであった。まぁどっちも所詮B級なんだけどね。所詮は。(強調) 

…とは言いながらも、僕はモンスターパニック映画結構好きなのでこれからもちょくちょく紹介していきたいなぁ。

嗤う分身も凄く好きだ。これは留学時代の友人と一緒に観たのだけれども、確か原作がドストエフスキーの『地下室の手記』だっけか。深みがある内容なだけに日本語字幕でもう一回見てぇ。

地下室の手記 (新潮文庫)

地下室の手記 (新潮文庫)

 

 そして、結党!老人党とセブンスコード、こいつらは今回の絶対許さない枠。前者は小説が原作らしいけど、こんなデマゴーゴスを褒めそやすクソみたいな映画はこの世に産み落とすべきではなかったでしょ。

結党!老人党

結党!老人党

 

 セブンスコードはあの元AKBの前田敦子によるMVの延長みたいな映画で、何とローマ国際映画祭で日本人初の2冠を獲得した作品らしいので期待して観たが内容は下の下。と言うか、「ローマ国際映画祭なんて聞いたことねぇぞ」と思って調べたら、クッソ歴史の浅いイベントで、かつ『神様の言うとおり』『土竜の唄』『悪の教典』とかが出展されてる感じのアレらしい。なんかモンドセレクションの金賞受賞、みたいな?騙しやがってチクショウ。 

神さまの言うとおり

神さまの言うとおり

 

 

 

悪の教典

悪の教典

 

 

語りたい映画に関しては語れたかな。まぁ、今回はここらへんで。

映画クレヨンしんちゃん全作品(22作品)レビュー:前編

国民的アニメであるクレヨンしんちゃんドラえもんポケモンと同じく基本的に年1度のペースで劇場版のアニメが生産されているわけですが、2014年までで既に22作品もあります。まぁ22作品もあれば、

どれ観たらええんや?

という至極真っ当な意見が出てくるわけで。

世間では「オトナ帝国は神」「やっぱりアッパレ戦国でしょ」「ヘンダーランドの湯浅作画が神だから」と色々な意見が出ていますが、結局何から観たら良いかわからない、何が自分の好みに合うんだろう、と未だに右往左往してる映画版クレしんBiginnerも存在するわけです。そのような方々に向けて全22作品をざざっと鳥瞰したような記事を描こうと思ってキーボードを叩き始めました。

今回の記事の構成としては

  1. クレしん映画について
  2. 個人的ランキングベスト10
  3. 個別作品のレビュー

という順番で行います。

 

あっ(唐突)

そういえば今回こういう記事を書くに至った理由として、Amazon Prime Videoで全作品配信がされるようになった事が結構大きいです。

Amazon Prime Videoに関しては以前huluと比較する記事も書いたので気になる方はそちらも是非チェックしてみて下さい。

それでは以下、本編。

1.クレしん映画について。

クレしん映画と言うか、クレしん映画史に関してつらつらと述べていく。基本的には監督ベースで作品を眺めていくと理解が捗る。時系列順で全ての作品を並べると

ハイグレ魔王~ヘンダーランドまでは初代の監督、本郷みつる氏によって映画が撮られます。また金矛の勇者も実は本郷氏が監督。クレヨンしんちゃんという独自の枠組みを築き上げたという方で、ギャグとアクションが中心。

暗黒タマタマ~戦国大合戦までは2代目監督、原恵一氏によって。初めは本郷式のギャグとかっちょいいアクション中心の作品を作り上げていましたが、築き上げられた確固たる地盤のもとで大胆な挑戦がなされ、現在でもクレしん金字塔作品ともっぱら語られる「オトナ帝国」「戦国大合戦」が世に送り出されました。

ちなみに、この2作以降ではある種の絶望的な運命が決定付けらてしまいました。それは、常に「オトナ帝国」「戦国大合戦」の2作品と比較をされるという事、またその事によって鑑賞側が加点方式から減点方式で作品を評価するようになるという事です。かつては、「子供向けの映画なのに結構観れるじゃん」という、感動要素があくまでもプラスアルファ的な立ち位置であったのに対し、以後は「オトナ帝国or戦国大合戦と比べて○○が欠けてるじゃん」という観方がされる様になったのです。作り手に制約がかかり、この先長いクレしん映画暗黒期を迎える事になります。

ヤキニクロード~夕陽のカスカベボーイズまでは3代目監督、水島努氏によって撮られました。2作品とも原点回帰的な、ギャグに力を入れた作品になっていて、原恵一路線から離れようとする努力の跡が見てとれます。(とはいうものの、カスカベボーイズはまたやや感動路線に戻りつつある様な内容ではあったが…)

3分ポッキリ~ケツだけ爆弾までは4代目監督ムトウユージ氏の作品。ここから紛うこと無き暗黒時代に突入。陳腐化したギャグに見え透いた感動要素、「ほらお前ら、こういうのが泣けるんやろ」と言わんばかりの内容。作画のレベルも1段階下がります。

このムトウユージ氏の暗黒時代を晴らすべく、ケツだけ爆弾の次の作品、金矛の勇者では初代監督の本郷氏が呼ばれますが、不安定な作画で微妙な作品。かつてのファンタジー要素は感じれるものの、クレしん映画の汚名返上とはならず。

野生王国だけ5代目監督のしぎのあきら氏が作成。色々と試行錯誤のしているのが見て取れる内容で、劣化版(というかすごーーく幼稚な)「オトナ帝国」という作風。

スパイ大作戦~宇宙のプリンスまでは6代目の増井壮一氏。ストーリー性が強く、深く感動はしないし笑えるわけでは無いのですが、割と最後まで観れる作品。ただやはりかつてのクレしんには全く及ばない内容。

B級グルメだけは7代目監督の橋下昌和氏がメガホンを取る。ここからかつてのクレしん映画への回帰、ギャグ要素の復権が感じられ、夜明けが近い。

そして、ロボとーちゃんの逆襲は8代目監督の高橋渉氏が。監督以外に話が及ぶが、脚本に『キルラキル』の中島氏、作画にヘンダーランド時代の湯浅氏が参加し、暗黒時代を完全に脱する!?

 という長い映画史がありました。

3分ポッキリ~B級グルメまでを僕は暗黒期と定義しているのですが、約10年に及ぶ暗黒期においては、というより、「オトナ帝国」「戦国大合戦」以後においては、ファンの間でも長らく語られる「しんちゃん成長問題」というものがありました。これは永遠に歳を取らないしんちゃんが誰かの死に触れる事によって成長し、基盤となっている日常部分が揺らぐ、という問題です。まぁしんちゃんに涙を流させるというのは禁じ手に近いものであったわけで。人の死に触れるというのは今まででは「電撃!ブタのヒヅメ」と「戦国大合戦」しかなかったのが、「ロボとーちゃん」では再び描写されてたので、長年かけてその呪縛は氷解し、アリとなった感じはあります。

これが今までのクレしん映画史ですが、上述の通り、やっと長い暗黒期を抜けたという訳で、今回の記事で紹介する22作品以降の作品もきっと鑑賞に堪えうるような作品になっていることでしょう。

2.個人的ランキングベスト10

 まず初めに僕の一番最初に観たクレしん映画を述べておくと「ブリブリ王国の秘宝」です。これがある種の原体験の様になっていて、つまり、飄々としたしんのすけから繰り出されるキレの良いギャグ、日常に侵食する不気味な(ドラッギ―な)ファンタジー、グリグリ動く気持ちの良いアニメーション、謎のミュージカルパート、そして少し切ない幕引きというこれらの要素が、僕にとってのクレしん映画なんです。世間的評価を若干組み入れながらも、基本的には自分の感性に従って個人的ランキングを作成しました。

この後にも各個別の映画レビューを行いますので重複を避けるためにも映画のコメントに関しては数行に止めようと思います。

 

さて、それでは早速10位から。

10位 嵐を呼ぶジャングル

 低年齢の子供にも分かる様な、スラップスティックコメディ映画的笑いと、また現実に近いホラー、子供にとっては絶対とも言える親からの隔離、これらの割合が絶妙な塩梅である。あと、ケツだけ歩きの迫真の作画は腹抱えて笑った。それに最後の空中戦も見ごたえがある。

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 9位 B級グルメサバイバル

 クレしん映画暗黒期を抜け始めたあたりの、比較的近年の映画作品。新しい作品とあって、かつての飄々としたハードボイルドなしんのすけの姿はなく幼稚化した笑いが作中で散見されるが、それでも気持ちの良い笑いが提供され、ジャングル辺りのシークエンスは非常に作画のレベルが高い。またラストのミュージカルも大団円っぽくて好き。

 8位 夕陽のカスカベボーイズ

 「オトナ帝国」以後の作品の中でもなかなかに見ごたえのある作品である。アクションシーンと感動要素とクレしん映画には珍しい若干の恋愛要素があって、後にも先にも、この作品にしかない独特な魅力がある。ラストシーンのつばきちゃんとの別れからのエンディング突入はちょっと鳥肌立った。

 7位 アッパレ!戦国大合戦

世間ではこれと「オトナ帝国」が金字塔的作品として扱われているが、まさしくその通りで十分に大人が鑑賞するに値する厚みのある作品。だが。だが、だからこそ僕のランキングではこの順位に置いた。感動要素に焦点が当たり過ぎて、バランスに欠いてる。これはクレヨンしんちゃんでやる内容では無かったんだよなぁ。

 6位 ブリブリ王国の秘宝

 自分の中での原体験的な作品だけあって、思い出補正か、評価は高め。戦闘シーンはカッコいいし、スカイダイビングのシーンは笑えるし、敵はほんのり不気味で、魔人のシーンはサイケで、ラストの1コマもぐっと来る感じで、とにかくクレしん映画の大まかなフレームワークに沿いながらもそれぞれのステータスが高い水準で保たれていて最高。 

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 5位 逆襲のロボとーちゃん

クレしん暗黒期を完全に抜けきった事を象徴する近年での傑作。湯浅氏が作画に全面協力し、ロボとーちゃんの主観視点のシーンはCGとセル画を地続きに、スムーズになじませた様な画面を作ってる。ナンセンスコメディとしても優秀だし、中島氏による勢いある脚本も良い。巨大ロボの戦闘シーンは良い意味で狂ってるし、どこをとってもレベルが高い。

 4位 電撃!ブタのヒヅメ大作戦

クレしん映画最初期の中でも頭一つ突き抜けている作品、笑って泣ける非常にレベルの高い映画。特に最初のトイレ前での攻防シーンは、やたらと線が濃ゆい画面密度の高い作画と、場面に適合したクラシックミュージックが渾然一体となってホンマに笑える。これだけでも鑑賞する価値がある。またラストのブリブリざえもんとの別れも催涙シーン、涙腺に効く。 

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3位 ヘンダーランドの大冒険

 シュールレアリスティックで見てると酔う作品。冗談みたいに、ふとした瞬間死に足を突っ込んでしまいそうな不気味さが全体を覆ってる。奇怪さに関してはクレしん映画の中でヘンダーランドの右に出る作品は無いと思う。湯浅氏によるマカオとジョマとの追いかけっこシーンはファンの間でも未だに語られている名シーン。必見。

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 2位 栄光のヤキニクロード

 正直、これを1位に据える人が居てもおかしくない隠れた名作だと思う。2001年のオトナ帝国・2002年の戦国大合戦の次に放映された2003年の映画で、感動路線からは大きく舵を切り、スラップスティックコメディとしてステータスを全振りしてある。前二作に引っ張られて一般評価が(本来得るべき評価よりも)低いのが本当に不遇だ。そういえば、作品の後半で「電撃!ブタのヒヅメ大作戦」のラストに対するアンサー的な演出があってファンサービスにも抜かりが無い。これがちょっとウルッと来たりする。

 そしてご存じの通り1位はもちろん…

1位 モーレツ!オトナ帝国の逆襲

 クレしん映画において初の本格的映画作品でありながらクレしん映画の魅力も最大限にまで引き出した歴史的金字塔ともいえる作品。基本的にクレしん映画史はオトナ帝国以前/以後で語られる程には良くも悪くも影響力がある。この映画はハッキリ言ってズルい。クレヨンしんちゃんで家族の絆や、現実の世相ベースの敵組織を扱うの、泣けるに決まってるでしょ。敵側の言い分にも一理あって敵側の提示する世界観がどうしても魅力的で感情移入できるし、そして一抹の不安と哀れさもあって、しかしお笑いの部分も抜かりが無くて。でも催涙シーンも満載。あ~~~~。ホンマ神。ラストの一連のシーンでのBGMを聞くだけでも未だに目頭が熱くなる。

 

記事クッソ長くなった…

個別映画のレビューに関しては後編で。

スペインでのクリスマス

今年のクリスマスは留学時代の友人の家で過ごした。友人宅はマドリードの南部(とは言っても移民街の方まではいかない)にあり、比較的クリスチャン臭は薄かった。それでも割と一般的なクリスマスを過ごしたっぽいので備忘録がてら記載しておく。

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*賑やかなクリスマスマーケット

・スペインにおけるクリスマス

僕が経験したのは、24・25日の大きなFamily meeting。祖父母の下に叔父・叔母・いとこが集結し、持ち寄ったお酒や食べ物を食卓に並べて囲むのである。ちなみに、スペインにおけるクリスマスの期間(正確にはクリスマス休暇)は24日から年明けの6日までで、東方三賢人がプレゼントを枕元に置く、いわゆるサンタからのプレゼント的なアレは、6日に渡されることになる。(最近はアメリカに合わせて24日の場合もあるみたいだけど)

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*友人の母から来年のアドベントカレンダーを貰った。やったぁ。

・装飾

クリスマスツリーを飾るのはアメリカからの文化の影響が強いらしくて、伝統的なスペインの家庭では滅多に飾らない。その代わりと言うか、一般的にはべレムという、キリストの誕生物語を端的に表したミニチュアが飾られる。馬小屋で生まれるジーザスを囲むマリアとヨセフ、彼らの頭上には天使が舞い、光に導かれて三賢人がユダヤ国の城から向かう道中にある。そしてヘロデ大王はキリストの存在を恐れて使いを送っている。

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*友人宅のべレム

これらのミニチュアは近くの玩具屋で購入できるし、あとクリスマスマーケットでもこのフィギュアがメインで販売されている。

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*モノに依るが、だいたい5ユーロ(700円)程度の価格

このべレムと言うものは公的な機関、公民館や郵便局等にも置いてあった。(ちなみに僕がスペインに滞在していた時期は丁度総選挙が行われていて、公民館に友達と行けた)

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*選挙の様子と公民館のべレム

・食事

日本人は何故かKFCを囲んでは有難がるが、友人に話したら鼻で笑われた。まぁヨーロッパでは底辺向けの飯っていう共通認識があるし、そら笑ろてまうか。テーブルを囲む食事はハモンサラーノ・サラミ・サラダ・チーズ・パン・クロケット(スペインのはクリームコロッケっぽい)・パスタ・シュリンプ、あと白身魚のソテーとか色々出てきた。デザートにはトゥロンというやたらかたいクッキー?ケーキ?みたいなものが出てきた。これはイスラムの方から伝わったらしく、かなり伝統的なものらしい。

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*食卓とトゥロンの写真

飲み物としてはやはり赤ワイン。その他にもシャンパンやシードルもテーブルに上った。あと僕の友人の家庭では自家製のモヒートを皆で飲んでいた。

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・テレビ番組

これちょっと面白いんだけど、スペインではシンプソンズが滅茶苦茶人気で、ある年代を超えたあたりから皆知ってる。1982年生まれあたりがライン?

そして未だに根強い人気があるっぽくて、クリスマスの時にはクリスマスネタがずっと放映されてた。ちなみに僕はSouth Park派なのでシンプソンズはよく知らない…

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・クリスマスキャロル

日本のクリスマスと大きく違うのがここ。家族全員、親戚全員で大声で歌う。これが存外楽しいし。あと適当にインターネットで曲とか拾ってきてフラメンコとか踊ったり、ギターで曲弾いたりしてとにかく賑やかに過ごす事になる。

クリスマスキャロルの曲名覚えてなかったんだけどググったら見つかった。このブログの曲。

余談だけど、どの家庭に行っても必ず日本のクリスマスの風習を聞かれ、そして日本のクリスマスキャロルを歌わさせられる。これは敬虔なクリスチャンでもない限り非常に難易度が高い。だって普通知らなくない?

そしてこの経験を経て最適解を見つけた。それは日本語で「ジングルベル」を歌うということ。だって曲は皆わかるし、相手もサビを一緒に歌えるし、「あ~これが日本のクリスマスキャロルか!」感が出る。

走れそりよ 風のように
雪の中を 軽く早く
笑い声を 雪にまけば
明るいひかりの 花になるよ
ジングルベル ジングルベル 鈴が鳴る
鈴のリズムに ひかりの輪が舞う
ジングルベル ジングルベル 鈴が鳴る
森に林に 響きながら

(引用:Jingle Bells(ジングルベル))

 思い出せるのはこんな所かな。自分の人生における最高のクリスマスだった。

hulu(フールー)とAmazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)の比較

ここ最近は、huluAmazon Prime Videoを使ってiPadで映画を観ているんですけど、かれこれ半年位は使用しているので、そろそろ雑感というか、比較をしてみようかなぁと思います。結論から言うと、AmazonのPrime会員入会は案外悪くないんじゃね??という事です。とにかく、客観的評価と主観的評価に分けてみていきましょう。

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前提

比較をする前に、そもそもhuluとAmazon Prime Videoの違いとしては、前者は動画配信サービスのみであるのに対して、後者はAmazonの有料会員のサービスの一環である動画配信サービスであるということを記載しておきます。

ちなみに、Amazon Prime会員のサービスとしては、

  • Amazon Prime Video(動画の視聴し放題)
  • Amazon Prime Music(音楽の聴き放題)
  • お急ぎ便・時間指定が無料(Amazonの取扱商品のみに限る)
  • 月に1冊Kindke本が無料で読める(読める本は限られてるけど)
  • 会員限定のクーポンで通常商品をさらに安く買える(10%OFFとか)

自分が利用したのはこれくらいかな。他にもKindleがめっちゃ安く買えるとかあるらしい。かなり充実してて、これらのレビューもおいおい別の記事でやりたいですね(多分やらない)。

客観的評価

公表されているスペックの中でも単純に客観的比較が出来るのは、価格・コンテンツ数・画質などかな。

 月額料金コンテンツ数画質違いなど
Hulu 933円/月(税抜)

1万作品

(公式サイト曰く)

HD

オフライン再生不可

巻き戻し可

Amazon
Prime Video

3900円(税抜)

→325円/月

約2000本
(下のスクショ通り)
4K対応

オフライン再生可

巻戻し・早送り可

 

ちなみにAmazon Prime Videoの作品数は2015/12/16日現在のもので、下のスクリーンショットの通り。

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主観的評価

ここで、僕が6か月使った経験をもとに個人的な評価を下すと、動画を再生させる際のユーザビリティは、圧倒的にAmazon Prime Videoに軍配が上がります。下らない映画を観るときに早送りが出来るのと出来ないとでは、視聴の際のサクサク感が変わってきます。

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右がAmazon Prime Videoで左がHulu。左は再生ボタンや巻戻しボタンの位置が左下に小さくあるのに対して、右の場合は、再生が真ん中・巻き戻しは左・早送りは右と、直感的な操作げ出来るようになっています。こういうの、意外と重要なんですよね。

そしてさらに重要だと思うのはオフライン再生が可能であるかどうか。自分のiPadは実は通信契約をしていないのでWiFi環境下でしか使用できないんですよね。つまり、Huluは自宅外では全く視聴不可。しかしながら、Amazon Prime Videoの場合は事前にダウンロードをして端末に落としておく事が可能です。この前東京まで行くのに夜行バスを利用した時、凄くいい感じに暇つぶしをする事が出来ました。自分はどちらかというと車酔いしやすい方で、夜行バスで読書って無理なんですよ。でも、まぁ映画くらいならギリギリ大丈夫で、映画を2本視聴してました。このように、飛行機・新幹線・夜行バス等の長距離移動で時間を潰す必要がある際にはAmazon Prime Videoが圧倒的に便利であると思います。

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*自分の端末のダウンロード画面、1本ダウンロードするのに大体20分位かかった

画質に関しては、iPadで見る分には変わらないです。

映画の本数に関しては、やっぱりHuluの方が多いんですけど、実感ベースでは最近追加された映画が大幅に重複をしているっぽくて、なんだか、Huluで昔に登録された映画を観きってしまうともはやうま味が感じられない仕様になっている様にも思えてきます。

しかし、海外ドラマの話になると、Huluは凄い。残念ながら僕はあまり海外ドラマを観ないので別にどうでも良いんですけど、自分の両親的には小躍りして喜ぶ程度に充実しているらしい。

あと、映画の日本語吹き替え。Huluは結構多いんだけど、Amazonは全く無しと言ってよい。自分は字幕派の人間なのでこれまたあまり気にしていないんだけど、小さな子供が見る場合は確かに重要になってくるかも。

結論

一番最初にAmazon の Prime会員入会は案外悪くないという事を書きましたけど、これはあくまでも動画配信以外を含めたサービス全体を考慮しての話で、動画配信に限ると、個人的にはHuluが良いと思います。

「は?さんざ褒めといて手のひら返しかよ?」って感じですけど、動画配信サービスをどちらか一つだけに絞ることを仮定した時、Amazon Prime Videoではコンテンツの数が少なすぎるかな、と思います。コンテンツの質の面においても、Huluは押さえるべき名作映画をキッチリ押さえて来てて、世間で評価の高い映画がズラッと並んでいるのに対し、質も低い(ただめっちゃ低いわけでもない)Amazon Prime Videoは動画配信単体では残念ながら劣ってしまいます。

上でも記述した通り、Amazon Prime会員への加入は多くのメリットを有しているし、何より安い。動画配信サービスに限るとHuluに軍配が上がるにしても、動画配信サービス以外を含めた全体で比較するとハッキリ言って圧倒的にAmazon Prime会員になった方が良い。これが個人的な結論ですかね。

 

それにしても、Huluが優れているのはコンテンツの本数だけで、これがAmazonに追いつかれたら速攻で死亡すると本気で思う。もっとアプリの使い勝手良くしてくれ。オフライン再生と早送り実装、はよ。

 

今日はこの辺で。

最近観た映画たち

クソ映画も踏んだし、神映画にも出会えた。メモメモ。

 ハエ男の恐怖

 私の頭の中の消しゴム

私の頭の中の消しゴム [DVD]

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 スクール・オブ・ロック

スクール・オブ・ロック スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

スクール・オブ・ロック スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

 

 アナザー

 デス・ルーム

デス・ルーム [DVD]

デス・ルーム [DVD]

 

 ユージュアルサスペクツ

ユージュアル・サスペクツ [DVD]

ユージュアル・サスペクツ [DVD]

 

 最高の人生のつくり方

最高の人生のつくり方 [DVD]
 

 Click~もしも昨日が選べたら~

もしも昨日が選べたら [DVD]

もしも昨日が選べたら [DVD]

 

 羅生門

羅生門 デジタル完全版 [DVD]

羅生門 デジタル完全版 [DVD]

 

 サカサマのパテマ

サカサマのパテマ

サカサマのパテマ

 

 ここで改めて警鐘を鳴らす必要ないと思うけれども、神映画というのは

です。それ以外は断言できるけど、時間の無駄。注意しましょう。

個人的に人生映画ランキングの順位変動が起こって、CLICKがかなり上位に食い込んできた。Life Is Beautifulが大好きな人間だし、なんかそういう映画が好きだというのは伝わるかなぁと。

CLICKに関しては一家言あるし、気が向いたらレビュー書きたいな。(いっつも同じ事言ってる) そういや、これ明らかに『アイリウム』の元ネタっぽかったけどどうなんすかね。あと『スキエンティア』とかでも見た気が。時間を飛ばすっていうのはSFでありがちなギミックだけど、真の起源は何だろうか。

アイリウム (モーニングコミックス)

アイリウム (モーニングコミックス)

 

 

 

 

出汁は教養

大学内で提供された『本物のダシを味わうことは教養である』という、日本料理アカデミーなるNPO法人によるイベントに参加をした。出汁や日本食に関する周辺知識を得た後に、京都の有名料亭の一番出汁(と吸い地)を飲み比べできるという豪華な企画で、なかなか有意義な時間を過ごせた。

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*実際参加者は100人越えてた感じがあった。

和食について

和食の基本は、主食がご飯で、またおかずは野菜と魚介類が中心になっている。日本では屠殺技術が発達しておらず、四足の動物を殺しても臭みがひどい。また淡水でそのような肉を煮ると臭みが水に移るため、哺乳類を食べるという風習が形成されなかった。その代わりに発達したのは、乾物・塩蔵物といった保存食で、それらのダシ=うま味を巧みに利用するようになったのだとか。つまり、日本食=出汁文化パラフレーズ出来るという。

という大きな枠組みが自ずと発生。

昆布について

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日本食に用いられている昆布は主に4種類であるらしい。それぞれの特徴としては、

  • 利尻昆布:繊細であるが繊維が硬くて味が出にくい
  • 羅臼昆布:出汁に色が付く
  • 日高昆布:粘り気がある
  • 山出し昆布:ほのかに甘い

基本的に京都の料亭では利尻昆布が使われているそうだ。京都の淡水でじっくりと細やかな旨みを出していくのだとか。

鰹節について

鰹は最近では遠洋漁業で赤道の方にまで足を運び収穫しているらしい。頭を落として、ハラワタを抜き、三枚におろす。おろしたものも、油の多い腹側と少ない背側に分類され、出汁として用いられるのは背側の部分であるとか。初耳だった。

飲み比べ

僕の最初のテーブルは天ぷらで有名な天喜さんの所でした。

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食べログで価格見たけど超高ぇ。使われている昆布の種類は、天ぷらの旨みに負けないような強い味わいのある山出し昆布。これを水漬けにしてから火にかけ、後に追い昆布をするという贅沢なものでした。

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しっかりした甘みとコクのある出汁で、うめぇうめぇとグビグビ飲んでた。ある程度出汁が出たら鰹節をこれでもかと鍋に突っ込み沈めるフェーズへ。

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鰹節だけで食べさせてもらったのだけれども、キッチリ血合いが抜いてあるノイズの少ない味わいで、これを贅沢にぶち込んだ後さっと引き上げ、なるべく絞らないようにして、合わせだしを完成させる。グルタミン酸イノシン酸は相乗効果を持ち、旨みが7-8倍に跳ね上がるらしいが、確かに合わせ出汁は昆布単体とは比較にならない位強烈な旨みがあった。

そしてここから吸い地をつくるのに、塩と醤油であたりを行っていく。人間の血中塩分濃度に近い0.5-0.9%に目標を定めて調整されていく。最後には酒塩を加え、丸仕立てに。千鳥のお椀に移して完成!

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なんでわざわざ蓋してんの??と思ってたけど、蓋を開けると凝縮された良い匂いが立ち上ってきてビビった。なるほど、無駄なことなんて無いんやなぁ・・・

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お椀の中は壬生菜、湯葉、柚子、椎茸という感じで、それぞれ歯ごたえがシャキシャキクニュクニュと面白い。そして言うまでもなく旨い。お吸い物なんてどれだけ良い出汁を取っているかの殴り合いみたいな側面があって、6000円以上もかけて丁寧に取った出汁を用いた吸い物が不味いわけ無い。(あたりの際の調味料は奄美大島の塩とか龍野乃刻で、これまた外れの無い調味料)

塩梅という言葉は、梅干を漬ける際に塩加減が重要で、もし加減がうまくいかないと梅干が腐って一家が食いっぱぐれる所からきているらしい。まさしく、料亭の料理人による絶妙な塩梅で味付けされた吸い物は最高だった。

そして次のテーブルは清和荘さん

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やっぱり懐石料理はマジで高いお店ばっかりだ。こちらの出汁は利尻昆布を使用。一番の特徴としては鰹の味がガツンと出ていて、水における昆布の割合は2.5%、鰹節は2.7%と、かなり鰹に比重を置いた味付けにしているとの事。吸い地も頂いたが、さっきのテーブルとは味わいが全くの別物で、料理人の個性、顔が見えるようで面白かった。

次は山ばな平八茶屋さん。

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そういえばこちらのお店は以前、大原までサイクリングをしたときに見かけた気がする。喉が渇いたから茶屋を探したんだけど、ここだけ価格がめちゃんこ高かった。料亭だし当たり前だ。こちらの出汁も利尻昆布で、特徴的だったのか非常に薄味だったこと。吸い地も薄味で、昆布ってこんな細かい味わいがあるのかと味音痴の自分でもわかる位、器用に料理されていた。

最後のテーブルは学校法人大和学園だった。

www.taiwa.ac.jp

料理学校の講師の方?が来てて、ここも確か利尻昆布を使用して出汁をとっていた。ただ、特徴はあまり無くて、非常にスタンダードというか、お手本になるような一番だしの味だった。しいて言うなら天喜さんの出汁にちょっと近かった気もする。

結論

ホントに参加して良かった。なんか僕のテーブルの人たちはあんまり質問しなかったので、無限に色々と質問する機会が得られてためになった。役立ちそうだと思ったのは、

  • 一番出汁が余ったら、料亭では二番出汁に混ぜて味を強めたり、お米を炊くのに使う。最も有効に活用できるのは、一番だしを使ってお茶漬けを作ること。これが超ウマイらしい。
  • 家庭では鰹だしを利かせすぎると保存が難しくなるので、重量的には鰹節と昆布をそれぞれ水の1.5%ずつにするとうまくいくらしい

というあたり。いや~、面白かった。

 

ちなみにこのイベントの後に、大学近くのにぼ次郎に行ったんだけど、舌がびっくりしてアナフィラキシーショック引き起こした。許さん。

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